小森・MTJN(メディアテクノロジージャパン) コラボレーションフェア
2007年9月に行なわれるIGAS展に向けたPre IGASイベントの一環として、7月27日(金)に東京の小森スクールにて、印刷機・CTP のそれぞれ国内トップシェアの小森・MTJN が、プリプレスとプレスの融合による高付加価値商品の製作のご提案をさせて頂きました。
内容としましては、RIP側でSCREENのハイブリッド網FairDot2を、また印刷側で広色域インキ(DIC湧水)を使用。今回使わせていただいたような4色印刷機(LITHRONE S26)とCTP(SCREEN PT-R4300S +RIP側にはTrueFlow3)をお持ちであれば、比較的容易に高付加価値印刷に取り組む事が出来る事をお見せしました。

小森スクールは、1968年9月に開校して以来、約40年にわたって印刷オペレーター向けの各種トレーニングコースを開講し、2004年9月にデジタル化対応として"DoNetセンター"を新設。CTPワークフロー、カラーマネージメント、CIP4/JDFなどの最先端デジタルワークフローと印刷機械のリンクをトレーニングに活かしています。
当日は午前1回、午後2回の計3回の内覧会を実施致しまして、合計89社146名のお客様にご来場頂きました。プログラムは3部構成で進められました。
まず初めにスクールの2階にありますレクチャールームで、小森の営業課長宮下の司会進行で、まず小森の営業本部長の小森(1回目のみ企画管理部長の小嶋)とMTJN東京支店の馬場支店長(1回目のみ)・五十棲副支店長(2〜3回目)の印刷市場状況などを含めた挨拶を行ないました。
宮下
小森
小嶋
馬場
五十棲
それから、小森スクールの波多野課長より約40分間にわたり、「高付加価値印刷へのアプローチ」というテーマで、今回の高付加価値印刷の背景についての詳細な説明をさせて頂きました。

デジタル技術の進展により、身の回りの色の再現がより細密に、より鮮やかになってきています。それに伴って、オフセット印刷においても再現領域の拡大が必要となってきました。それを「価格競争」や「高品質要求」に対抗するための「高付加価値印刷」ととらえ、しかも「CTPと4色印刷機」という標準的な設備があれば実現が可能なソリューションを提供するのが、今回の内覧会の主目的です。
ソリューションとしていくつかの項目に分けて説明しました。
まずはFMスクリーニングを使った印刷の特徴。精細な表現などの単純な利点だけではなく、プリプレスや印刷における留意点も併せて説明しました。
次の広色域(高演色)印刷に関しては、まず各種方式による色再現可能領域(ガモット)の説明と、AdobeRGBに対する通常4色プロセス印刷、そして高色域4色印刷のそれぞれのカバー範囲の実際について確認ツール画面を使って説明しました。
最後に、このソリューションを現実のものとするためのワークフローを説明しました。AdobeRGBデータによる入稿、高精度の印刷ICCプロファイルを用いてのCMYK分解、印刷機を含む印刷環境の標準化による安定した印刷生産、などのプリプレスとプレスの融合が重要である点を強調しました。
セミナー会場は毎回満席で、真剣に聞き入っておられました。

2階での説明会が終わり、続いて隣のDoNetセンターに移動していただきました。こちらでの第2部、CTPワークフローを主体とした高付加価値印刷に関する説明はMTJNの今西課長が行ないました。内容は以下の4テーマで、実際のサンプルをお見せしながら説明しました。

1.質のよくないICCプロファイルでRGB→CMYK変換すると色がおかしくなることを実例サンプルを見せて説明。
2.モニタープルーフで印刷のシミュレーションが可能であることの説明。
3.従来はDTPでRGB→CMYK変換していたが、ひとつの方向性として、CMYK/RGBデータ混在レイアウトデータのまま、RIPでRGB→CMYK変換(Trueflowに組み込まれたColorGeniusエンジンでの変換)する手法。
4.UVを使用しないレンチキュラー(印刷物上にレンチキュラーレンズを後貼り)の紹介。
狭い会場に多くのお客様が入られ、熱心にお聞きになられていました。


第3部の印刷実演のため、再度元の建物の1階にあるプレスルームの方へ移動して頂きました。印刷ルームでの実演解説は営業技術部課長の中村が、機械のオペレーションはスクールの講師である白石と大塚が行ないました。
中村
白石
印刷実演としては、LS-426による究極のショートメイクレディ実演をご覧頂きました。最初の絵柄印刷200枚の終了時からタイマーをスタートし、2回の切り替えを含めた2種類各200枚のショートランジョブを合計約12分でこなし、その全自動版交換を含めた自動化レベルの高さをご覧頂きました。


印刷実演の最中にそれぞれのジョブのサンプル説明を行いました。
今回はDICの広色域4色インキ「湧水」を使って実演を行ないました。

1番目のジョブは、FairDot2でsRGBプロファイルとAdobeRGBプロファイルを使った同じ絵柄を面付けしたものです。非常に色域の広いイメージを採用しております。
2番目の絵柄は1番目と同じ形式で絵柄を変えたものです。
3番目は同じ絵柄をセンターから左右に振り分けるように配置し、左側のAMと右側のFairDot2の違いが分かりやすいようにしたものです。また、センターの上部と下部にはレンチキュラー用のイメージが配置されました。ここでは、AMとFMとでインキ使用量が異なることを、PDC-SIIを使っての濃度の違いでお見せしました。


LITHRONE S26の準備時間の短さや高速印刷での安定性、印刷品質の高さのみならず、印刷されたサンプルの内容にも興味を持っていただき、実演完了後には関係各社への質問が多く投げかけられていました。

最後にお客様のご興味のある機械の各部をご自由にご覧頂く時間を設け、多くのお客様が機械の詳細をご覧になり、小森関係者に質問を投げかけておられました。
今回のお客様におきましては、次の機械やシステムなどの選定への一助として、多くの情報を得て頂いたことと思います。お忙しい中でのご来場、誠にありがとうございました。

